うまくいっているひと、うまくいっていないひとの違いを生み出す1つに「自分の責任でどれだけのことをしてきたか」があります。
「責任」とは「意思決定したこと」とも言いかえられます。誰かに決めてもらうのではなく、自分で決めた経験です。周りから異なる意見があったとしてもそれにそのまま従うのではなく、自分で再考して取捨選択して、最終的には自分で決めることです。
僕自身もまだまだその経験が足りませんが、そんな経験を数多くしてきたかどうか(量)、より影響範囲が大きい事象で経験してきたかどうか(質)で、次にやることをうまくいかせられる確率を上げていけそうです。
服を選ぶ経験、事業方針を決める経験
子どもが「今日何を着ようかな」と服を決める経験は、質が低めの意思決定だと言えるでしょう。
自分が何を着たら今日1日を快適に過ごせるのかを天気や気温、遊びに行く場所、一緒に行く友だちなどを考慮して決めます。その結果、「なんか今日の服いいね」と言ってもらえたり、「なにその格好」と言われてしまったりします。
服を決める経験を何度もしていけば、もしくは、回数が少なくても全力で服を決める経験をすれば、「なんか今日の服いいね」と言ってもらえる確率は高くなっていくでしょう。
はたらいている人が「この事業はこの方針で行くぞ」と決める経験は、質が高めの意思決定だと言えるでしょう。
現在の市場環境、将来性、顧客ニーズや自社状況などを考慮して決めます。その結果、うまくいったと思える状況になったり、事業撤退をしないといけない状況になったりします。
事業方針を決める経験を何度もしていけば、もしくは、回数が少なくても全力で事業方針を決める経験をすれば、うまくいく確率は高くなっていくでしょう。
子どもが服を決める経験も、大人が事業方針を決める経験も、「全力で」「数をこなす」ことをすれば次回以降うまくいく確率は確実に上がっていくでしょう。
自分の責任で意思決定すればどんどん確率が上がる
自分の責任で意思決定する機会を、自分自身にも多く作りたいですし、他のメンバーにも多く作りたいです。
もちろん毎回うまくいかせるつもりで全力で意思決定しますが、その意思決定がうまくいってもうまくいかなくても、その次回はうまくいく確率が上がるのだから、「自分で決める」ことはとても役に立つことです。
※社内向けて書いた記事